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旬の彩り。季節の小さな自然の営みを撮ってみました。

・・・初夏の花・鳥etc.・・・


 今年は異常気象なのでしょうか。四国地方の梅雨の入りも昨年より18日も、平年より10日も早いという。山の花の開花も1週間から2週間程度遅れているようです。それでも時期が巡ってくれば、花が咲き、夏鳥が渡ってきます。そんな一コマの写真を!!


 

 

「手に取るなやはり野に置け蓮華草」


〜盗掘圧にさらされる可憐な花々〜


 
余白
ベニバナヤマシャクヤク 余白 シコクカッコソウ
ベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)
 今年も無事に咲いてくれました。わずか2株ですが。白い花のヤマシャクヤクも美しいですが、紅色の大きな花は見応えがあります。白いヤマシャクヤクの大きな群落は、稀に見かけることがありますが、ベニバナヤマシャクヤクは数本程度咲いているのが所々に見られるくらいです。
 「花の命は短くて・・・」この写真を撮った2日後に再び訪れましたが既に花は散ってしまっていました。
ボタン科ボタン属 撮影日:6月5日
余白 シコクカッコソウ
 サクラソウの仲間は美人揃い。深山の林の中に咲きます。他の植物に先駆けて落ち葉の中から花茎を伸ばして見事な花を咲かせます。ベニバナヤマシャクヤク共々この花も盗掘等によりほとんど見られなくなりました。
    我が国は草も桜を咲きにけり 一茶
 日本の国は草まで桜の花を咲かせるとサクラソウを詠んだものです。日本という国が誇らしく聞こえます。
サクラソウ科サクラソウ属 撮影日:5月8日

 

 

 

盗人に取られた在りし日の セイタカスズムシソウ


 
セイタカスズムシソウ
2008年6月1日
セイタカスズムシソウ
2010年6月1日
盗掘跡  上の2枚写真のように数年前からこの花の咲くのを楽しみに通っていました。ところが今年行ってみると左の写真のとおり盗掘されていました。落ち葉を取り除くと丸くきれいに穴が掘られています。出来心で掘り盗ったのではなく、明らかにスコップのような道具を使っています。もう二度とここではこの花を見ることができません。
 
 普通、山を歩くときにスコップなどを持ち歩きません。常習者の仕業と思われます。盗んだ花を上手く育てて花を咲かせても、その花を見るたびに心が痛まないのでしょうか。それともお金に換えてしまうのでしょうか。盗みを犯す者には馬耳東風?
 
 わずかなもので得をしたと思っていても、もっと大きな損をしているのではないでしょうか。盗人をするような性根が日常の生活面でも必ずその人の性格となって表れます。その人の人生においてきっと大きなものを失っているはずです。
 
 盗掘を防ぐためにきれいな花が咲いたときに人に分からないよう切り取らなければいけなくなるような世の中って嫌ですよね。

 
 「手に取るなやはり野に置け蓮華草」の元々の意は、遊女を身請けしようとした人を諫めるために俳人の滝野瓢水が詠んだ句と言われている。野の花は山野に咲いてこそ美しいとの例え。こんなことを言っても盗人は何も感じないでしょうけど。

 

 

コジュケイのラブコール


 
コジュケイのラブコール
藪の中、樹の上から下の地面にいる相方にしきりに鳴き叫んでいます。尾羽を広げているのが見えます。
 

 
・・・コジュケイのラブコール・・・
 
 しきりにコジュケイがラブコールをしていました(上の写真)。
 「ちょっと来い!ちょっと来い!」の鳴き声と共に、グェー、グェ〜と鳴き交わしていました。それもずいぶん長い間30分余りだったでしょうか。まぁ、喉がつぶれてしまうのでないかと心配するほど頑張っていました。
 その後、2羽がもつれ合うように私の目の前に突然飛び込んできましたが一瞬の出来事でした。人間の目にもキーボードの「PrintScreen」キーのような機能が備わっていれば決定的瞬間が撮れるのですが。
 コジュケイは、子孫繁栄がかかっているのですからともかく、「それにしても朝も早くから30分もよくやるね。」と言う声が聞こえてきそうです。「はい、私はなにせ暇なものですから。」と答えておきましょう。 4月30日 徳島県石井町 AM6:50頃
 
コジュケイのラブコール
おっと危ない!山道を車で走っていたときのことです。東みよし町 9月19日

 

 

鳴いて血を吐くホトトギス


 
鳴いて血を吐くホトトギス
「鳴いて血を吐くホトトギス」という言葉を聞きますが、「杜鵑の吐血」という中国の故事からきているそうです。道理で口の中が真っ赤ですね。 6月3日 剣山
 

 
・・・ホトトギスの鳴き声・・・
 

 
		夏は来ぬ(佐々木信綱作詞)

		卯(う)の花の、匂う垣根に
		時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて
		忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ
		
 ホトトギス(杜鵑、不如帰)
 夏鳥として渡来する。「夏は来ぬ」の歌にもあるようにちょうど卯の花が咲き匂う頃にやって来ます。その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を「忍音(しのびね)」といって古くから心待ちにされたという。枕草子には、この忍音を人よりも早く聞こうと夜を徹して待ったようすが描かれているそうです。
 「特許許可局」、「天辺駆けたか!テッペンカケタカ!」皆さんはどのように聞こえますか。私には後者のように聞こえますが。
 この鳥は夜中でもよく鳴いています。いったい何時寝るのでしょうね。声が嗄れるまで?それとも血を吐くまでずっと鳴き続けるのでしょうか。
 カッコウやツツドリと姿形は、よく似ています。この仲間を同定するのに唯一自信を持って言えるのは鳴き声です。 
 

 

 

シジュウカラの雛の声


 
餌を咥えたシジュウカラ
胸のネクタイが凛々しい親鳥
 

 
・・・親鳥の鳴き声と雛の声・・・
 
 シジュウカラ
 公園の石垣の隙間に巣を作っていました。親鳥が餌を咥えてやって来ました。石垣の上に見慣れないICレコーダーを置いているのに気づいて警戒音でしょうか、鋭い声で短く鳴いた後、親鳥の羽音が聞こえ、雛が餌をねだっている声がかすかに聞こえます。 周りではカワラヒワと旅立ち前のアカハラがしきりに鳴いています。5月5日 徳島県石井町 
 

 

 

梅雨の雨に濡れたイワタケ


 
断崖についたイワタケ
イワタケ イワタケ(岩茸)
 深山の断崖などに生える。雨にしっとりと濡れて岩にへばりついていました。地衣類ですが、キノコのように「タケ(茸)」と呼ばれます。
 
 成長は非常に遅く、1cm程成長するのに2〜3年かかるという。ということは掌サイズになるには20〜30年かかることになります。
 
 食用になり天ぷらや三杯酢、油炒めなどにして食べますが、成長速度を考えると程々に採取すべきでしょうね。ちなみにどのくらいの値段で売られているのかネットで検索してみますと100g1300円の値がついていました。
 
 高いところに生えていましたので望遠レンズを使用しました。撮影場所も乱獲されないように「某所」としました。花盗人などは何でもお金になるものは見境無く盗りますから。 
撮影:6月

 

 

<番外編>咲くやこの花館、六甲高山植物園にて


世界の珍しい花、南国四国ではお目にかかれない花など植物園ならではの植物です。
 
青いケシの花 パフィオペディルム
青いケシ(咲くやこの花館 5月12日)
 ヒマラヤに咲くまぼろしの花です。
 
パフィオペディルム(咲くやこの花館)
 アツモリソウに似た袋状の唇弁が特長のランです。
 
エーデルワイス チューインガムノキ
エーデルワイス(咲くやこの花館)
 アルプスを代表する花です。コ島県内の高い山では同じ仲間のコウスユキソウが咲きます。
 
チューインガムノキ(咲くやこの花館)
 この樹の樹液がチューインガムの原料になります。果実も甘くて柿の実のような味だそうです。
 
トックリキワタの花 トックリキワタの綿
トックリキワタ(咲くやこの花館)
 花(左)の後、実が熟すとはじけて「綿」(右)が垂れ下がります。樹の幹のようすから原産地のアルゼンチンでは「酔っぱらいの木」と呼ばれているそうです。
 
オオバキスミレ シラネアオイ
オオバキスミレ(六甲高山植物園 5月3日)
 雪国を代表するスミレで日本海側の山地などで見られます。
 
シラネアオイ(六甲高山植物園)
 上品な花は見る者の心を魅了します。
 
オオミスミソウ チングルマ
オオミスミソウ(六甲高山植物園)
 大型のミスミソウで本州日本海側に分布する。
 
チングルマ(六甲高山植物園)
 高山の雪渓周辺の草地などに生える。
 
エゾエンゴサク トガクシショウマ
エゾエンゴサク(六甲高山植物園)
 青紫色の花が美しい。北海道、本州中部以北
 
トガクシショウマ(六甲高山植物園)
 戸隠山で発見されたことからこの名前がある。
 

 

 

 

 

 
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こうちゃん
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