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猛毒のキノコ カエンタケ

ナラ枯れ

ナラ枯れ ナラ枯れ
ナラ枯れ ナラ枯れ
ナラ枯れとカエンタケ
 年々被害が広がってきているようです。この林ではコナラなどが被害を受けています(2023年)。カシノナガキクイムシが樹の中に入り媒介した共生菌(ナラ菌)が原因で枯死してしまうという。樹の根元には大量の木くずが散乱しています。最近に海外から侵入したのではなく、古くから日本にいたそうです。
 今、急激に被害が広がっているのは温暖化のせいでしょうか?カエンタケはブナ属の樹の腐った株や根の周辺に生えることが多いようです。
 徳島県内でカエンタケを見たのは2012年から2014年までで毎年同じところに発生していましたが、それ以後は見ていません。でも、ナラ枯れとカエンタケの関係を考えると今年(2023年)は、県内でもどこかで発生しているかもしれません。

 
真っ赤なカエンタケ
地面から真っ赤な指が。毒々しい異様なキノコです。
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ピースするカエンタケ 手指のようなカエンタケ
私に向かってピース!!まさか・・・。 まるで指先の爪のよう。黄疸気味?
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茶色のカエンタケ
扁平足の足を広げているみたいです。赤味が薄い茶系のタイプ。
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掌状のカエンタケ
これはこれは。指が6本の奇形です。
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カエンタケ(火炎茸)
 
 燃えるような赤い色だから火炎茸。一番上の写真のキノコはまるで赤珊瑚です。古くからこのキノコの存在が知られていたようで江戸時代の図譜に描かれていて「大毒あり」と記されているそうです。
 図鑑では夏から秋にかけて広葉樹林内の地上に群生または単生するとあります。今年は各地でたくさん発生しているようです。
 街の公園でも発生するそうですので注意が必要です。
 
猛毒キノコです。
 猛毒のキノコです。誤食して死亡した例も。また、キノコ類は通常手にとって触ることは問題ないですが、このキノコは触るだけでも皮膚に炎症などを起こすことが報告されている危険なキノコです。
 こんな毒々しいキノコをなぜ食べるのか不思議に思いますが、食用とされるベニナギナタタケと間違って食べた人もいるようです。小さなお子さんが誤って触れ、手についた汁を口に入れたりすると大変です。考えただけでもゾッとします。
このキノコを見つけても決して触ったりしないで見るだけにしましょう。
 
参考までにカエンタケの中毒例(カエンタケによると思われるものを含む。)。
・天ぷらにして食べ、高熱を発し、頭髪脱毛、運動障害、小脳の萎縮が見られた。
・バター炒めにして食べ、嘔吐、下痢、発熱、頭痛、胸痛、顔面と口唇が腫脹、呼吸困難を呈した。
・キノコ酒として飲み、腹痛、嘔吐、手足のしびれを訴え、2日後に循環器不全、腎不全により死亡した。
 以上の中毒例は、奥沢康正・久世幸吾・奥沢淳治共編著「毒きのこ今昔ー中毒例を中心にしてー」思文閣出版115頁〜119頁を参考にさせて頂きました。
 
本当にキノコは怖いですね。きのこ狩りは専門家の指導に従い、生半可な知識での判断は絶対に止めましょう。
 
子のう菌類 ニクザキン(肉座菌)科ツノタケ属。徳島県 佐那河内村大川原高原。撮影日:2012年8月15日

 

 
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こうちゃん
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