カラスウリの仲間たち
カラスウリ ・ モミジカラスウリ
キカラスウリ ・ オオカラスウリ
カラスウリ |
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撮影:20時10分 |
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眉山 11月12日 |
左:カラスウリ 右:キカラスウリの葉 |
葉の表には剛毛がびっしり |
茎にも剛毛 |
カラスウリ(烏瓜) 夏、日が暮れると白いレース模様の花を咲かせ、花粉を運んでくれるスズメガの仲間の訪れを待ちます。レース部分がキカラスウリと比べて大きく、立派です。初冬には赤い実が枯れ木色一色の野山に彩りを添えます。カラスウリの葉は毛がありザラザラしていますが、キカラスウリの葉はツルッとしていて光沢があります。 ウリ科カラスウリ属。撮影日:8月30日 |
キカラスウリ |
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8月30日 16時26分 |
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花の裏面 |
雨に濡れた葉 |
蕾 |
種子 |
熟れた実 |
実の断面 |
キカラスウリ(黄烏瓜) 人家付近でよく見られるのは、熟れた果肉はアカギレの薬に、根は天花粉を作るのに利用されて人々の暮らしに欠かせない植物で大切にされてきたからでしょう。カラスウリの花は朝には閉じてしまいますが、キカラスウリの花は昼間でも咲いていることが多い。撮影した日は小雨が降ったり止んだりでまだきれいな状態でした。巻きひげは2〜5分枝すると図鑑にありますが、私が見たのは全部3分枝していました。 ウリ科カラスウリ属。花:8月30日、実:10月26日 |
モミジカラスウリ |
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6月21日 10時33分 |
10月13日 |
6月21日 11時12分 |
10月13日 |
種子 |
10月13日 |
モミジカラスウリ(紅葉烏瓜) 山地の林縁などに見られる。カラスウリなどより一足早く梅雨時に咲き、葉がモミジのように大きく切れ込みます。切れ込み方は個体差があり、細く深く切れ込むものと掌状に切れ込むものがあります。花は昼間も閉じないで咲いていることが多く、きれいなレース模様が楽しめます。巻きひげは2分枝です。 ウリ科カラスウリ属。 |
オオカラスウリ |
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オオカラスウリの花。8月14日 AM 5:35 |
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開花前日の蕾 8月13日 PM 3:58 茂みの間からのぞく青い実 11月28日 |
葉の表面 8月24日 葉の裏 8月24日 巻きひげは3分枝している。 11月28日 |
真っ赤に熟した実 11月28日 |
左からオオカラスウリ、キカラスウリ、 カラスウリ、スズメウリの実 12月1日 |
オオカラスウリ(大烏瓜) オオカラスウリとカラスウリ、キカラスウリ、スズメウリの実を比べてみました。オオカラスウリの実が一番丸くて大きく、それと同程度かやや小さいのがキカラスウリ、更に小さいのがカラスウリ、豆粒のようなのがスズメウリです。 スズメウリの名の謂われは、実が小さいことからスズメの卵に見立てたものという。実は球形で灰白色に熟します(写真下段右)。 徳島県レッドデータブック 絶滅危惧U類 ・・・よく似たカラスウリとの違い・・・ 上の写真のようにウリの実の大きさ、形が違うほか、以下のような違いがあります。 @オオカラスウリは、葉の表面に短い剛毛が密生し、後にいぼ状の隆起となります。写真には真珠の珠のようなものが見えます。 A下の写真のようにオオカラスウリのガク片には小さなトゲ状のものがありますが、カラスウリのガク片にはありません。 Bオオカラスウリの巻きひげは、3本に分かれています。 ウリ科カラスウリ属。 |
草藪のスズメウリの実 11月2日 |
オオカラスウリのガク片には歯牙がある。 8月14日 |
カラスウリのガク片には歯牙がない。 8月16日 |