ソハヤキミズとコケミズ
ソハヤキミズ | コケミズ | |
ソハヤキミズとコケミズ 小さな植物でどちらもよく似ています。違いのひとつに「花序に柄がない」のがコケミズ、「花序に柄がある」のがソハヤキミズとあります。「日本の野生植物」(平凡社刊) どちらも葉身には3行脈があり、生育していたのは湿った岩場でした。 ソハヤキミズの葉の形は円みを帯びほとんど全縁のものとはっきりした鋸歯がある葉があり別種と思うくらい違います。同じところに生育していたのですが二型があるのでしょうか?それとも異種? ソハヤキミズ イラクサ科ミズ属。撮影日:2012年7月22日、2014年8月12日、2018年8月31日、2020年8月21日、9月26日。 コケミズ イラクサ科ミズ属。撮影日:2020年9月14日、2022年10月2日、2023年10月3日。 | ||
襲速紀(そはやき)地域と植物 襲速紀地域の名は、九州南部の古名である熊襲の「襲」と豊予海峡の古名、速吸の瀬戸の「速」と和歌山・三重南部の紀伊の国の「紀」をとったものです。 九州中南部(沖縄を除く)・四国南部・紀伊半島・東海地方にいたる地域には、やや共通した特異な植物が分布しています。かつて大陸と地続きや陸橋などで連なっていた時代に大陸から入り込んだ植物で隔離後も生き残った植物がこの地域の環境に応じて変化したもので襲速紀要素と呼ばれています。 (参考図書:阿部近一著 徳島県植物誌1990(P.151〜152)を参考にさせていただきました。) |
絶滅危惧U類 | |
徳島県レッドデータブック | 絶滅危惧TB類 |
該当なし | |
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