アワコバイモ・トサコバイモ・トクシマコバイモ
アワコバイモ | トサコバイモ | トクシマコバイモ |
アワコバイモ(阿波小貝母) 徳島を代表をする植物。 幕末の頃に徳島県の高越山で発見されたという。 一見して肩が張ったいかつい花姿です。 斑紋の色が濃く、葯が紫褐色を帯びる。花は花被片外面の突起が目立ち、他の2種に比べ花被片が短く太く見える。県内各地に点在する。 歌でよく知られたクロユリは同じ仲間。 ユリ科バイモ属 4月8日 |
トサコバイモ(土佐小貝母) 早春、まだ木々が葉に覆われる前に林床に花を咲かせるコバイモ類。この仲間は山野草として人気が高く盗掘の的となって、いずれの種も人為的な危機に瀕しています。 花は筒状鐘形でアワコバイモに比べスリムな形をして、3種の中ではいちばんの貴婦人です。 葯が紫色をしている。花被片の内側の下部は黒色を帯びる(写真下段)。県西部に多い。 ユリ科バイモ属 4月7日 |
トクシマコバイモ(徳島小貝母) 一見してアワコバイモとトサコバイモの中間型に見えますが、この花の生育地付近にはアワコバイモは見られず、トサコバイモも遠く離れた場所に生育しており、両種の雑種とは考えられない。 この花は、地元のK氏が発見されたもので、2005年8月発行の英国王立キュー植物園発行の植物学会誌「ボタニカルマガジン」に紹介され、正式に新種として認められた植物です。花全体の形はアワコバイモより細く、トサコバイモより太め。花被片外面の突起はアワコバイモほど著しくない。トサコバイモは花被片外面の突起がほとんど無く花の基部は丸みを帯びる。 ユリ科バイモ属 3月29日 |
アワコバイモ |
絶滅危惧U類 | |
徳島県レッドデータブック | 絶滅危惧U類 |
トサコバイモ |
絶滅危惧U類 | |
徳島県レッドデータブック | 絶滅危惧TA類 |
トクシマコバイモ |
該当なし | |
徳島県レッドデータブック | 絶滅危惧TB類 |