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旬の彩り。季節の小さな自然の営みを撮ってみました。

キノコとアブラムシ


キノコをはじめとする菌類は自然界の中で植物や動物の遺骸を分解して無機物に返してしまう役割を担っています。害虫として嫌われるアブラムシにしてもきっと何らかの役割を与えられているのでしょう。今回は元気印のキノコと嫌われ者のアブラムシです。
 世の奥様方の天敵であるゴキブリ目の油虫でなく、五倍子をつくるアブラムシはカメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫です。


 

なにやら妖しげな・・・!!

スッポンタケ9:23 スッポンタケ13:45
落ち葉の間からヌゥ〜っと。 AM9:23 2時間半経ちましたがまだ頭を出しただけです。 PM1:45
スッポンタケ・帽子 スッポンタケ
こちらはおつむにおボウシ乗せて。 左のおボウシを取れば、これはこれはまたご立派なものです。
スッポンタケのその後 スッポンタケの若い個体 ユーモラスな傘
AM9:12
最上段の個体の翌日の姿です。なかなか大きくなってくれません。頑張れェ〜。
若い個体。 何度眺めてもユーモラスですね〜。
傘はおちょぼ口 幼菌 スッポンタケの柄
傘の先はおちょぼ口。 幼菌は球形でまるで卵のようです。 中空の柄の長さは約17cm。
食いちぎられた後 枯れ枝の囲い 食いちぎられたスッポンタケ
ほとんどの傘が何者かに食いちぎられて。 枯れ枝で囲ってみたら一晩経てばこの通り。ネズミか何かの小動物が真犯人のようです。 傘だけがスパッと食いちぎられています。
 スッポンタケ
 雑木林の中にニョキニョキと生えていましたが、ほとんどが傘を食いちぎられ、中空の柄だけがあちこちに散らばっていました。最初、イノシシかシカに食われたのかと思ったのですが、囲いが壊されていないところをみるとネズミかリスか、とにかく小さな動物の仕業だと思われます。
 傘についた黒っぽい粘液質のグレバが強烈な臭いを放っています。他のキノコは空気に乗せて胞子をばらまくのですが、この仲間のキノコは、臭いでハエやアリを呼び寄せて胞子を媒介させます。それにしても臭い!鼻が曲がりそうです。
 悪臭を放つ黒い粘液質のものを洗い落とせば食用になるというが、きっと昔々余程の物好きがいたのでしょうね。
スッポンタケ科スッポンタケ属 11月22日、23日

 

虫コブの代名詞 五倍子

ヌルデの虫コブ 虫コブから這い出るアブラムシ
ヌルデシロアブラムシ1 ヌルデシロアブラムシ2
ヌルデの虫コブ
 紅葉し始めたヌルデに虫コブがついていました。葉にヌルデシロアブラムシがついて生じたものです。葉の組織が異常に繁殖してできたのがこの虫コブです。謂わば癌のようなものでしょうか。虫コブを割ると上段右の写真にあるように黒く見えるヌルデシロアブラムシがそれこそウジャウジャと這い出てきました。下段の写真は虫コブの中から出てきた翅の生えたヌルデシロアブラムシです。
 アブラムシが出てくる前の虫コブを採取し、蒸気、火力で殺虫・乾燥したものが黒附子(くろぶし)と呼ばれ、天日で乾燥したものは白附子と呼ばれるそうです。白ぶしのほうがタンニンの含有量が多く、60%以上という。江戸時代の百科事典である「和漢三才図絵」には、五倍子が紹介されており薬用、お歯黒、染料に用いられたという。現代でも五倍子は国内で生産され、なおかつ、輸入もされているそうです。
 ヌルデはハゼノキに似て秋に赤く紅葉するが、奇数羽状複葉の葉軸に翼があるのが特長です。
ヌルデ:ウルシ科ヌルデ属 10月10日

 

絶滅が危惧されるシダの仲間たち

ヒメウラジロ マツバラン
ヒメウラジロ 5月5日 マツバラン 7月26日
ヒメハシゴシダ ハマハナヤスリ
ヒメハシゴシダ 10月31日 ハマハナヤスリ 10月31日
オリヅルシダ リュウビンタイ
オリヅルシダ 7月26日 リュウビンタイ 10月31日

 

 
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こうちゃん
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