ノジギク(高知県)
ノジギク?アシズリノジギク 海岸近くの崖などに生える。高知県植物誌2009によると高知県内ではノジギクとアシズリノジギクの2種が記載されています。 ノジギクの葉の特徴として「ふつう5中裂、ときに3中裂」(平凡社 日本の野生植物V)とあり、アシズリノジギクの葉は「3中裂」(平凡社 日本の野生植物V)で、「葉に厚みがあり、裏面の毛が顕著で、表面から見ると縁が白いことにより区別される」(高知県植物誌2009)とあります。 また、高知植物誌2009の標本は、ノジギクは野市町、高知市十津、須崎市、中土佐町、大方町など中西部もの、アシズリノジギクは佐賀町、大月町の西部のものが記載されています。 では、この写真のものは、分布からしてどちらになるのでしょうか。ノジギクでしょうか。それとも葉以外に違いがあるのでしょうか? なお、最下段の写真は、桂浜(高知市)の岩壁に咲く花です。ノジギクの分布は、物部川以西とされており、こちらは5中裂でノジギクの葉の特徴とぴったりです。 海岸の岩場に白い花が群生して咲いている風景は見事です。花の形も端正で「野菊の女王」とでも表現するのがぴったりでしょうか。海と波と岩壁と花とが織りなす見事な景色です。 キク科キク属。高知県 土佐市 撮影:12月7日 |
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